モチベーションの上げ方がわからず、苦労していませんか。
モチベーションの上げ方を理解できれば、やるべきことに努力しやすい状態を作れるようになり、目標達成や成果実現をしやすくなります。
この記事では、モチベーションの種類や上がらない原因、自分や周囲の人のモチベーションを上げる方法について紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
モチベーションとは?2つの種類
モチベーションの上げ方を紹介する前に、まずはモチベーションについて理解を深めましょう。
一般的に「モチベーション」とは、目標に対して成し遂げようとする意欲や動機付けという意味です。
モチベーションが高いほど、目標に対して前向きな気持ちで取り組めるため、成果を上げやすい状態を作れます。
モチベーションには、以下の2種類があるといわれています。
内発的モチベーション
モチベーションのなかでも自分自身から沸き起こるものを「内発的モチベーション」と呼びます。
「この仕事は自分自身のスキルアップにつながるから、頑張ろう!」という気持ちが代表例です。
自分の興味や関心がきっかけとなり気分が高まる場合は、内発的モチベーションが関係します。
内発的モチベーションを意識的に高めることは簡単ではありませんが、その分持続性があり、成果に直結しやすいという点がメリットです。
外発的モチベーション
反対に外部からの刺激によって湧くモチベーションを「外発的モチベーション」と呼びます。
「給料のために、今日も仕事頑張ろう!」という気持ちが、外発的モチベーションの代表例です。
外発的モチベーションは、長く継続しにくい分、すぐに行動を起こすきっかけになりやすい、といった点がメリットです。
内発的モチベーションと外発的モチベーションは、どちらが良いというものではなく、またどちらか一方だけ高めれば良いというものでもありません。
達成したい目標がある場合は、両者をそれぞれバランスよく高めることが重要です。
モチベーションが上がらない理由
「頑張ろう!」と思っても、なかなかモチベーションが上がらないことも少なくありません。
モチベーションが上がらない6つの理由を紹介します。
明確な目標がない
モチベーションが上がらない最も大きな理由は、明確な目標がないことです。
たとえば、あなたが「有名になりたい!」という目標をもっているとします。
しかし、その目標だけでは、どうなりたいのか、どのようになるのか、そのために何を達成すべきなのかが明確になっていません。
この状態だと、うまくいかないことがあったタイミングで「なんで有名になりたいんだっけ?」と努力する意義を見失いモチベーションが上がらない可能性があります。
目標が高すぎる
明確な目標は必要ですが、高すぎる目標もモチベーション低下につながる恐れがあります。
高すぎる目標は達成感を得られにくくその分内発的モチベーションを高められないからです。
達成感は自己肯定感を高めるために重要であり、モチベーションと深く関係します。
職場で高すぎる目標を設定されている場合は、一度上司に相談してみることをおすすめします。
他人と比較している
他人と比較することも、よくあるモチベーションが上がらない理由のひとつです。
こちらも、自己肯定感に深く関連します。
自分よりも優れている人と比べることで「自分はなんてダメな人間なんだ」と自己肯定感が下がりモチベーションも下がります。
他人と比較する癖がついている人は少なくないので要注意です。
悪い面ばかりに目がいっている
悪い面ばかりに目がいっていることがモチベーション低下の原因になっていることもあります。
ネガティブな人によくあるケースで、ある程度の成功を収めていても失敗したほうに気を取られ、悪い方向に考えてしまいがちです。
その結果、自分は優れていない人間だと過小評価し、ネガティブな気持ちからモチベーションが下がってしまいます。
悪い面を気にすることが必ずしも悪いことではありませんが、たまにはポジティブな面にも意識を向けてみてはいかがでしょうか。
適切な評価を受けられない
仕事でよくあるケースが、適切な評価を受けられないことです。
内発的モチベーションが高くても、適切な評価を受けられなければ外発的モチベーションを上げるきっかけが作れません。
「良い評価を受けたいから、仕事を頑張る」という考え方が否定されることもありますが、モチベーションを上げるためには重要なことです。
評価されるべき正当な根拠があるのであれば、それを上司や周囲の人にアピールしてみましょう。
やりがいを感じられない
やりがいを感じられない結果、モチベーションが上がらないケースもあります。
人は自分が魅力を感じないことを続けられるほど、意志が強い生き物ではありません。
「努力したら、良い結果が得られた」というやりがいを感じられなければ次第にモチベーションが下がり努力することを諦めるはずです。
努力していることにやりがいを感じられない人は「なぜそれをやっているのか?」を考えてみると良いかもしれません。
モチベーションを上げる方法
ここからは、モチベーションを上げる具体的な方法について紹介します。
実践してほしい代表的な方法は以下の6つです。
明確な目標を立てる
モチベーションを上げるためにまず実践してほしいのが、明確な目標を立てることです。
明確な目標を立てることで、何を目指すかが明確になり、一時的にモチベーションが下がった際にも「目標達成のために頑張ろう」という気持ちになれます。
目標はわかりやすいものがよく、数字や資格などの明確な基準があるものが理想です。
漠然と努力しがちな人は、まずわかりやすい目標を立てることから始めましょう。
達成できたことを振り返る
達成できたことを振り返ることも、モチベーションを上げるためには効果的です。
達成したことを振り返ることで「自分もやればできるんだ!」という自己肯定感の向上につながります。
自己肯定感が上がれば気持ちも前向きになり、より高い目標に向かって努力できるようになります。
モチベーションが上がらないと感じた際は、気分転換もかねて達成してきたことを振り返る機会を作ってみてはいかがでしょうか。
成功者の本を読む
成功者の本を読むことも、モチベーションを上げるために有効な手段です。
成功を達成した人も苦労してきたことに気付き「今辛くてもいつかは報われるはずだ!」とモチベーションを上げるきっかけになります。
また、成功者のノウハウを理解することで、より効率的に目標を達成するためのヒントが見つかるかもしれません。
書店で気になる本に目を通し、あなたの境遇に合う成功者から刺激を受けましょう。
憧れの存在を見つける
憧れの存在を見つけることでもモチベーションを上げることができます。
憧れの存在がいることで、モチベーションが上がらないタイミングでも「あの人みたいになるんだ!」と前向きに努力できるようになります。
普段から良い刺激を受けるためにも身近な人の中から憧れの存在を見つけることがおすすめです。
憧れの人と日常的にコミュニケーションをとって良い刺激を受けましょう。
成果をアピールして評価してもらう
適切な評価を受けられずにモチベーションが上がらない人は、成果を積極的にアピールしましょう。
「自分からアピールするのは気が引ける」と考える人もいるかもしれません。
ただ、あなたが適切な評価を受けられない原因は単純に評価者があなたの成果に気付いていないだけかもしれません。
適切な評価を受けてそれがモチベーションが上がるきっかけになるのであれば、評価者も積極的にあなたを評価しようと思うはずです。
気が引ける気持ちは理解できますが、モチベーションを上げてより大きな成果を達成するためにも、自分の成果を周囲にアピールしていきましょう。
ゲーム感覚で楽しむ
ゲーム感覚で楽しむことも、モチベーションを上げる方法のひとつです。
たとえば「この業務を達成することでレベルアップし、より大きな敵(目標)を倒す(達成する)」と考えたら、仕事もゲームも似た部分があります。
管理職になり仲間(同僚・部下)が増えれば、より大きな敵(目標)を倒す(達成する)ことも可能です。
ゲーム感覚で楽しむ気持ちをもったほうが、心に余裕が生まれ生産性が上がる可能性もあるので、ぜひ試してみてください。
モチベーションを高く保つコツ
モチベーションが上がったとしても、すぐに下がってしまっては意味がありません。
上がったモチベーションを高く保つ4つのコツを紹介します。
自分なりのルールを作る
モチベーションを高く保つためには、自分なりのルールを作ることが効果的です。
たとえば「毎日寝る前の15分間で読書する時間を確保する」といったイメージです。
ルールを作ることで最低限やることが明確になり、モチベーションを保ちやすくなります。
自分が達成したい目標から逆算して、目標達成のために必要なルールを決めましょう。
ポジティブな言葉を使う
ポジティブな言葉を使うことも、モチベーションを高く保つために効果的です。
ポジティブな言葉を使うと自然と気持ちが前向きになります。
気持ちが前向きになれば「面倒だけどやるか!」と自分を奮い立たせられるようになり、モチベーションが上がって行動に移せるようになります。
普段からポジティブな言葉遣いを意識して、モチベーションを高く保ちやすい状態を作りましょう。
生活リズムを整える
生活リズムを整えることも、モチベーションを高く保つためには欠かせません。
モチベーションと体調は切っても切れない関係にあり、体調が悪ければモチベーションを高く保つのは困難です。
生活リズムを整えると体調が良くなり、気持ちが前向きになることでモチベーションが高い状態を維持しやすくなります。
生活リズムを整えて、自分の体をモチベーションが上がりやすい状態にしてあげることが重要です。
目標やスケジュールを可視化する
目標やスケジュールを可視化することで、これからやるべきことが整理され、モチベーションを保ちやすくなります。
たとえば「月に5件の商談を獲得する」という目標を設定しているとします。
その場合、月で5件の商談獲得だけでなく、毎週の予定や毎日やるべきことを整理し、それをスケジュールとしてまとめましょう。
どのようなことをどのぐらいのスピードで進めれば目標達成できるのかが明確になり、やるべきことに集中しやすくなることで、モチベーションを保ちやすくなります。
多くの成功者が実践している方法なので、ぜひ実践してみてください。
部下・周囲の人のモチベーションを上げる方法
ときには、部下や周囲の人のモチベーションを上げなければならないこともあるはずです。
そのような場合に有効な4つの方法を紹介します。
小さなことでも褒める
部下や周囲の人のモチベーションを上げるための方法として、小さなことでも褒めることは有効です。
人は誰しも「誰かから認められたい」という承認欲求があります。
褒めることでその承認欲求を満たし「もっと褒められたいから頑張ろう」という気持ちになります。
褒められて嫌な気持ちになる人はいないので、積極的に部下や周囲の人を褒めましょう。
こまめなコミュニケーションを心がける
こまめなコミュニケーションも部下や周囲の人のモチベーション向上に欠かせません。
こまめにコミュニケーションをとることで、あなたがその人を応援していること、気にかけていることを伝えられます。
そのような配慮が部下や周囲の人の気持ちに働きかけ「期待されているし頑張ろう!」とモチベーションを上げるきっかけになります。
また、周囲の人とコミュニケーションをとることで気分転換になり、あなた自身のモチベーション維持にもポジティブに働くはずです。
こまめなコミュニケーションを心がけ、モチベーションを高め合える集団を作りましょう。
明確な目標・報酬制度を設計する
あなたが組織内である程度の立場にいる場合は、明確な目標や報酬制度を設計することも検討しましょう。
前述のとおり、明確な目標を設定することはモチベーションを上げるために重要な要素のひとつです。
また、目標達成時の報酬制度を明確にすることで部下の外発的モチベーションを高めやすくなります。
実際に明確な目標・報酬制度を全社的に設計したことで、社員の生産性が上がった事例もあるので、一度上長に相談してみましょう。
挑戦する文化を作る
挑戦する文化を作ることで、部下や周囲の人のモチベーションを上げられるかもしれません。
この方法が有効なのは、多くの人がやりがいを感じられないことが原因でモチベーションが下がっている場合です。
そのような場合に挑戦する文化を作ることで目標達成に向けて主体的に取り組めるようになり、モチベーションの維持につながります。
最近では、社内コンペや社内ベンチャー制度などを導入する企業も少なくないので、ほかの企業の事例を参考にしてみてください。
モチベーションの上げ方を理解して生産性を高めよう
人は楽をしがちであり、何かを成し遂げるのは簡単なことではありません。
大きなことを成し遂げるには、いかにモチベーションを上げ、高く保つかが重要です。
この記事で紹介した内容を参考に、モチベーションの上げ方をマスターして生産性を高めましょう。